AL適応感尺度(試作版)

 3回のプレ調査を行い、作成したものです。まだ、若干、問題が残りますが、複数の科目でグループ編成に活用して、AL型授業を行ったところ、良好な結果が得られています。
 もし、利用される場合には、matsuo@are.ous.ac.jp(@マークが全角になっていますので、半角にしてください)にご連絡ください。尺度を使ったグループ編成の詳細も可能な範囲でお伝えします。また、googleフォームやマークシートもありますので、ご相談ください。

岡山理科大学 松尾美香
創価大学   望月雅光


・松尾美香・望月雅光(2019)「アクティブラーニング型授業への適応度を向上させるための一考察」『大学教育学会第41回大会発表要旨集禄』192-193.
・松尾美香・望月雅光(2020)「アクティブラーニングに適応できない学生のためのグループ編成方法の開発」『第26回大学教育研究フォーラム発表論文集(京都大学)』,176.


 以下の項目で最も近い選択肢を一つ選んでください。 なお、ALは、アクティブラーニングの略です。
 アクティブラーニングとは、近年、高校や大学の授業に導入された教育手法です。具体的には、ペアワーク、グループワーク、ディベート、ディスカッション、プレゼンテーション、探究学習、体験学習などです。


5.あてはまる 4.どちらかと言えばあてはまる 3.どちらでもない 2.どちらかと言えばあてはまらない 1.あてはまらない

因子名

質問項目

α

初対面コミュニケーション

相手の顔や目を見て話すのが苦手だ

0.78

初対面の人と話をする時に緊張してしまう

他者に言いたいことをうまく伝えられない

誰かに話しかけられるのを待っているほうだ

教室やグループ内で自分の意見を話すことが苦手である

他者とうまく関係を築くことができない

学びへの積極性

学習内容が分からず困っている人への支援は、行うように心がけている

0.75

自分がどうすればグループに貢献できるか考えることができる

自分で振り返りを行い、成功や失敗の経験を次に生かしている

新しく学んだことは、既習知識との関連づけを行うようにしている

グループのメンバーの意見を尊重するように心がけている

グループワークの目的と目標を全員で共有するように心がけている

自他不信感

グループに貢献しても報われないことがあるので嫌になる

0.72

仲良くなっても、どこかで他者を信じることができない

自分の意見を否定されると自分自身を否定された気持ちになる

グループの意見は、主張の強い人の意見になってしまうから苦手だ

苦手な人や嫌な人がグループ内にいるとグループ活動を避けることが多い

フリー
ライダー

自分の考えに自信がない

0.78

間違ったことを言ってしまいそうで怖い

失敗を責められたくないので、自分の意見を採用してほしくない

他者依存

わかる人に任せた方が良い結果が得られる

0.66

テストで点数が取れれば十分である

グループ活動では、できるだけ簡単な役割を担当するようにしている

統計ソフトSPSS25 因子抽出法: 最尤法   回転法: Kaiser
の正規化を伴うプロマックス法 a. 6 回の反復で回転が収束